ダルクローズリトミック国際大会2026
8月16日から8月20日まで日本で、ダルクローズリトミック国際大会2026が開催されます。
このブログは、開催前に予約投稿しています。
リトミックは、スイスの音楽教育家、作曲家のエミール・ジャック=ダルクローズという人によって1900年頃に考案されました。
リトミックとは、ダルクローズが作った言葉で、音楽を学ぶ方法の名前です。
音楽を表面的ではない、人間の体と心の深いところを使って感じて表現できるようになるための、学び方です。
スイスのジュネーヴにはダルクローズが作った学校があり、そこでは普段の教育課程とは別に、季節ごとに外部向けのイベントを開催していて、夏の講座は4年に一回だけ国際大会ということで世界中から集まります。
その参加者は主に、ダルクローズ・リトミックの研究者、指導者、またはそれらを目指している人々です。
日本では「子どものための教育」という固定観念をお持ちの方がとても多く、確かに子どもがリトミックという方法で音楽を学ぶとその効果は大人よりもずっと大きいですし、ダルクローズ自身も子ども向けリトミックにかなり重点を置いてはいます。
ですが、ヨーロッパやアメリカなどではプロまたはプロを目指す演奏家がリトミックのレッスンを受けることも多く、私も演奏家、俳優など’自分を使って何かを表現する人々’とご一緒に授業を受けたことも何度もありました。
そして医学とも深く結びついており、障がいをお持ちの方々、高齢の方々のための、さまざまなタイプに分かれたメニューも、医療関係者と共同で多く研究、開発されています。
近年では高齢化社会においての健康な生活のために、ということが特に注目されています。
というわけで、たくさんの国から世界を舞台に活躍しておられる先生方をお招きして、受講も日本だけではなく世界に向けて宣伝したものが、今回の日本での大会。
私も四年に一回行っているジュネーヴでの夏のイベントと同じような感じのものです。
私はスイスの支部である日本ジャック=ダルクローズ協会の理事を長年勤めさせていただいているので、今回も運営スタッフの20数名の一員として働きます。
この協会で、小規模の国際的なイベントは何度もやってきましたが、国際大会を主催するのはなんと12年ぶり。
一度大規模なものが計画されていましたがコロナで流れてしまったので、こんなにブランクが空いてしまいました。
今回の私のお役目は主に二つ。
まず、授業内での先生による音源再生や画像投影などの機械的な面をサポートし、トラブルがあったり操作が分からないという時に対応する係です。
非常用のスピーカーその他機材を抱えて、教室から教室へ呼ばれてゆく感じ。
そして二つ目は、会期中に開催される舞台発表系のイベントの進行と機材オペレーションです。
二日間だけ放課後に「フリースペース」という、受講者の有志による研究発表イベントがあり、参加者募集から始まるさまざまな準備をこれまで進めてきました。
今できる範囲の準備は整い、あとはリハーサルと本番が順調に行くことを願うのみです。
同じ発表イベントチームの別の人が取り仕切る、閉会式前の特別コンサートでも、音響と照明と舞台進行を務めます。
郁子さんは12年前も運営メンバーだったのだからということで、「この点について前回はどうだった?」と聞かれることも多く、ですがあまり細かいところまでは覚えていないのです。
ですが、前回も今回とほとんど同じ内容のお役目でした。
私は根っからのお祭り好き。ヴォアクレールも年中イベントをやっている感じの音楽教室です。
音楽イベントを企画して開催することが何より楽しみな人です。
エントリーして出演する立場、運営して出演者をお迎えする立場、どちらもたくさん経験してきています。
中でも特に、ジュネーヴでは2019年まで毎回行くたびに、放課後の参加者募集に何かしらの研究発表を申し込んで、出演してきました。
ですから、今回のフリースペースやコンサートにエントリーする方々のお気持ちが、とてもよくわかります。
事前に何が知りたいのか、例えば舞台の広さ、用意してもらえる装置や機材はどんなものなのか、照明はどこまで使えるのか、リハーサルはいつで、何分もらえるのか、などなど、他にもあげればキリがなくあるのです。
リトミックの世界での研究発表というのは、他の分野での学会などと違って、演奏やパフォーマンスもあり、観客を巻き込んでのことをする場合もあります。
ですからどんなに規模が小さいイベントでも、本当にいろいろな面での計画を立てなくてはならない。
自分で企画するイベントなら何とでもできますが、申し込むという立場では心配なことばかりです。
そのお気持ちが、私はおそらくとてもよくわかって差し上げられると自負しているのです。
そして、自分でもたくさんリトミック関係の舞台に出演してきましたが、日本では主催者側、運営する方の立場になることもとても多いのです。
ですからこうして企画、運営をしていると、ジュネーヴでお世話になったスタッフの方々を思い出し、皆さんのお気持ちがよくわかります。
ジュネーヴでの発表者の中には、自分のやりたいことが全部通らないと言って、怒ったり文句ばかりの人もいました。
今回私がお相手するのは皆さん日本人ですが、ジュネーヴの彼らは英語もフランス語も片言の日本人を相手に、本当に親切に助けてくださった。
それをきっかけに大会中ずっと仲良くしてくださった方もいました。
その優しさと努力が身に沁みてわかり、懐かしく思い出します。
今回私が出演者の方々に対してすることが、ジュネーヴの彼らへの恩返しです。
皆さんに「楽しかった!」と言っていただけるイベントになるよう、全力を尽くしていきたいと思っています。
何かこのような大きなことがないとお会いできない懐かしい先輩方に、たくさんお会いできそうです。
ジュネーヴや一回行ったことのあるイギリスやウィーンでのイベントでも、何度もお世話になった各国の先生方にもお会いできます。
恙なく無事に、楽しく盛り上がる大会になりますように。






















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