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プロのコンサートで聴く自分のレッスン曲

  • 3 日前
  • 読了時間: 4分

少し前になりますが、素敵なコンサートを聴いてきました。


とても寒かった一日で、桜もまだ咲かずに、春とは名ばかりの気分。

それでも、幼馴染の親友であり生徒の一人としてレッスンも受けてくれているゆりさんと二人で行きましたので、行きも帰りもいろいろあった珍道中でしたが、楽しみにして伺いました。


SPRING CONCERT

春の名曲とともに音楽を満開に!

ピアノ松岡直子 ソプラノ林田さつき

2026年3月20日(金祝)

観蔵院曼荼羅美術館(練馬高野台)



松岡直子さんは私に演奏会プログラムの解説文を依頼してくださっているピアニストで、とても仲良くさせていただいています。

林田さつきさんは、毎年恒例のMAXフィルハーモニック・オーケストラによる年末の第九で、私の仲良しの長澤美希ちゃん(アルト)と共に毎回ソリストをつとめていらっしゃるソプラノ歌手。


昨年もこの春のコンサートに伺って、とっても楽しかったので、今年も期待して行きました。

ピアノソロと声楽がほぼ交互に演奏された、期待以上のとっても楽しいコンサートでした。




このプログラムの中で、一緒に行ったその友人兼生徒さんのゆりさんが、これまでにレッスンした曲、発表会で弾いた曲が三曲も。

まずいきなり最初の一曲目がそうでした。

ドメニコ・スカルラッティの『ソナタL23』。


D.スカルラッティはバロック時代の音楽家で、チェンバロの作品をたくさん作りました。

それまで伴奏役だったチェンバロを、ソロ楽器として活躍させた人です。

彼のおかげで今のピアノという楽器があると言ってもいいくらい。

そして、この頃の「ソナタ」は、単なる器楽曲というくらいの意味の言葉でした。

古典派時代に「ソナタ形式」が確立されるよりもずっと前ですからね。


初めにD.スカルラッティのソナタを持ってくるなんて、やはりさすが直子さん!と思って、よくよくみたらその番号は。。。

ゆりさんと二人で開演前から盛り上がってしまいました。

こんなにたくさんあるスカルラッティ・ソナタから、よりによってこの曲を選んでくれるとは。

確かにとっても人気曲で、選ぶ人が多い曲ではありますが、それにしてもステキな偶然。

ゆりさんは秋の演奏会に向けてこれを選んだばかりだったのですから。



そして前回の発表会で彼女が弾いた、シューマンの歌曲をリストがピアノ曲にした『献呈』も、ずっと以前にレッスンで仕上げたドビュッシーの『アラベスク第一番』も。

自分が教わった曲、舞台にあげたことのある曲が、一回のコンサートで三曲もプロの演奏家に取り上げられたら、それはもうとっても嬉しかったことでしょう。


今度の6月の松岡直子ソロリサイタルでも、生徒さんが取り組んでいる曲が演奏される予定です。

その方は必ず聴きに行かなくちゃね。





こんな嬉しいサプライズもありつつ、全体はとても春の香りに満ちた素敵なコンサートでした。


私が特に心惹かれた点は、「ピアノソロ演目に、オーケストラや歌曲などからの編曲作品が多かった」ということです。

これはソロリサイタルではなかなかできないプログラム。

このような「楽しさ」「幸福感」を求める企画だからこそできることだと思います。

ソロだけではなく、さつきさんの歌われた曲はほとんどが、伴奏が元々はピアノではない作品。


このように「どんな音楽でも自分の身近な楽器で演奏してみよう」という、まさにリストが求めた考え方が、私は大好き。

直子さんもそうなのだと思うと、嬉しいです。




そしてソプラノのさつきさんはというと、もう長年聴かせていただいていますが、聴くたびに進化していらっしゃる。

元々実力者ではありますが、これは見習わなくてはならないなと、今回はこれまでで一番感じました。


心に響いたのは、pp(ピアニッシモ)の演奏です。

よく響くボリュームの声での場面を美しく歌う、その合間にある小さな柔らかい澄んだ声。

一番は「さくらさくら」の、息の長さと二回目の「さくら」のppの美しさでした。

聴き惚れました。




花の名前や「4月」や「春」という言葉がタイトルに入っている、まさしくその名のとおりの内容の作品ばかり。

聴いていてとても爽やかであたたかく、明るい気分で過ごせました。


来年も楽しみにしています。


 
 
 

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