良い演奏を聴いてしたくなること
- 12 分前
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良質なコンサート、演奏会を聴きに行くと、終演後に「早く帰って私もピアノを弾きたい!」「歌の練習をしたい!」という声を聞くことがよくあります。
私もそう感じることがとても多いです。
魅力ある作曲家、作品は、聴くと「何か」をしたくなる、ということなのですね。
私は、それがピアノ演奏なら真っ先に、コンサートを企画したくなります。
自分だけのコンサートではなく、生徒さんたちが主役の。
例えば、先日バスの中でドビュッシーのとある組曲を聴いていました。
ドビュッシーのような音楽は、バス車中というのはとても条件が悪い。
それほど繊細な音色の音楽です。
にも関わらず、ドビュッシーのこの組曲だけで、コンサートを企画してみたい、と思いつきました。
細かいニュアンスが聴き取れない騒音の多い状況下であってもそう思わせる、それほど良い演奏だったということです。
絵を描きたくなる人もいるのではないでしょうか。
私は残念なことに絵心はまったく持ち合わせていませんが、魅力の深い演奏を聴いた時に、絵を描いてみたくなる、何かを作ってみたくなる、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そして、あまりにも表現力が素晴らしい演奏を聴くと、その作品が作られた場所、その作曲家が活躍した土地に行きたくなる、ということもあります。
私はそのようにして「いつかは行ってみよう」と思っている土地が、ずいぶん増えました。
残りの人生で実現できないかもしれないくらいたくさんあり、そのように思っていることはとても幸せで楽しいことです。
ひたすら練習したくなる、ということも、良質な演奏がもたらす力のひとつ。
自分自身が奏でる音でそれを表したいという、かなり強い衝動です。
ですから、良い演奏をたくさん聴いてほしいというのは、音楽の先生からのしっかりと意味のあるアドバイスなのです。
詩を、文章を書きたくなる、という方も、少数派かもしれませんがいると思います。
私もそのひとり。
ペンを持って、ひたすら感想文を書きます。
たまには興が乗ってくると中途半端な詩のような物語のようなものを書くこともあります。
もちろん素人の遊びですので、誰にも見せませんけれど。
感想文は、まとまったものが書ければ、ブログやSNSなどに投稿することも時々あります。
そして、動きたくなる、ということも私はよくあります。
ライフワークである、ダルクローズ・リトミックの中のプラスティクアニメという身体表現音楽は、本来の目的はその音楽の持つ様々な要素を、身体を使って表現することで理解してゆくということです。
ですから、その演奏が本当に良くその曲のいろいろな音楽要素を表せているとしたら、自動的に体を動かしてしまうのは、私たちにとって当然のことなのです。
そのように考えてゆくと、聴く人が「何かをしたくなる」というのは、それがそのまま演奏家の実力なのではないかと思うのです。
その作品の持つ色、空気、香り、感触などがすべて、その人の出す音を介して伝わってくるわけですから。
やっぱり良い演奏を聴くというのは、人を幸せにする特効薬なのですね。
今週末のYouTube『音楽のひとしずく』では、このお話をもっと詳しく内容を膨らませて語っています。
よかったらお楽しみくださいませ。






















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