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森で聴く音楽会“ヴァルトビューネ”

更新日:7月21日

7月5日(土)6日(日)に、河口湖のステラシアターという野外ステージで、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による“ヴァルトビューネ”という演奏会が開催されました。


ヴァルトビューネとは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が毎年6月最終週末に開催している野外コンサートです。

世界的に人気の特別な企画で、ベルリンの人々はもちろんのこと、世界中からたくさんの人が、お弁当とお酒とピクニックシートを持って聴きに行きます。

日本でも、ドイツ好きの音楽家や音楽愛好家にとっては憧れのコンサート。


今年初めてドイツ国外でも開催することになり、選ばれたのが富士山の麓の河口湖ステラシアターでした。

そして指揮はなんと、昨年の『音楽のひとしずく』で語った、今一番世界的に人気のあるあのグスターボ・ドゥダメル。

私はこの半年というもの、指揮の話になると毎日のようにその名を口にしてきた指揮者です。


運良くその土曜日の公演のチケットに、生徒さんが私の分まで当選してくださり、一生の記念になる素晴らしい体験をすることが出来ました。

今でもまだ興奮冷めやらぬ!という感じです。



日曜日のYouTube『音楽のひとしずく』に、記録と感想の記念動画を投稿しています。


何人もの生徒さんとご一緒に行くことができるということで、これまで大きなコンサートの前には必ずしていた予習講座の代わりに動画を作ってお渡しして、好評でお役に立てたようでした。

記念動画にはその事前に作った予習動画の内容も加えてあります。


ご一緒した生徒さんは、オーケストラのコンサートに行き慣れている方ばかりではなかったので、中には初歩的なお話も交えてあります。

長くなりましたので、ご興味のある一部分だけ聞きたい方、何度かに分けてご視聴くださる方のために、チャプターを切ってあります。ご活用ください。


動画の目次はこんな感じ。


イントロダクション

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とは

森で聴く音楽会“ヴァルトビューネ”

ベルリン・フィルの“デジタル・コンサートホール”

世界の有名オーケストラといえば

オーケストラの楽器の種類と並び方

オーケストラ音楽は弦楽四重奏から始まった

オーケストラの演奏家と支える人々

フルトフェングラーと戦後80年から思うこと

ベルリン・フィルを振った指揮者たち

グスターボ・ドゥダメルの音楽が持つ愛

“ヴァルトビューネ2025 in 河口湖”の幸せ

ラテンクラシック音楽が私たちに届けるもの

エンディング



今週のブログやポッドキャストなどの投稿はすべて、この動画の中の一部を切り取った内容のものを、書いたり語ったりしています。

(アメーバブログの方には、“ヴァルトビューネ”とはどういうものなのかについて語っている部分を書いてあります)



今回のプログラムは北中南すべてのアメリカの音楽、とくに中米の、、というテーマでしたので、まだあまり知られていない作品もたくさんありました。

私も、自分にとって新しい作曲家の新しい音たちに出会えて、とても貴重な幸せな体験でした。

ご一緒した生徒さんたちがより楽しめるように、事前にどの曲もYouTubeで幾つもある中から考えてひとつを選び、URLを皆さんに送りました。

その選択のために少しでしたが、各曲について調べ、学びました。

動画の中では、ひとつひとつの演目について、解説と感想を語っています。

どんなコンサートだったのか知りたいと思ってくださる方に、聞いていただけたら嬉しいです。


ヴォアクレールのレッスン生の皆さんと私自身にとってもうひとつ特別なことを、当日入手したパンフレットから知りました。


私たちは二年に一度秋に大きな演奏会“ラフェット”を開きます。

生徒さんたちもその日に発表することを楽しみにご自身の音楽を磨いていて、私たちサポートする音楽家にとっても特別な日です。

そのオープニングは毎回ヘンデルの『王宮の花火の音楽』という曲。

私たちにとっては特別な作品です。


“ヴァルトビューネ2025 in 河口湖”のパンフレットに

「1984年6月30日、ラインハルト・ペータース指揮により、ベルリン・フィルが初めてこのヴァルトビューネでコンサートを行った。

その日のプログラムは、まずヘンデル《王宮の花火の音楽》、そして。。。」

と書いてあるではありませんか。


初めてのヴァルトビューネで初めて演奏された曲が、私たちの大切なあの曲だなんて。

今回生徒さんのお一人がチケットを取ってくださって、何人もの生徒さんたちとご一緒にこの特別なコンサートを楽しめたということに、何だか運命的なものを感じました。


一生の思い出に残るすばらしい体験でした。

いつの日かきっと、ベルリンのヴァルトビューネを聴きに行こうと思います。

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