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始めの言葉

皆さんはパリ・オリンピックを楽しみにしていらっしゃるでしょうか。


オリンピックというのは、興味がある方とない方といらっしゃると思いますが、私はどちらとも言えないような感じです。

ですが今年はなんといってもパリですから。


オリンピックのためのアプリというのは。毎回あるのでしょうか?

「Paris 2024」というアプリがあって、それを早速スマホに入れました。

すべての日程のスケジュールなども一目で分かるようになっていて、とても使いやすいアプリだと思います。

その中に聖火リレーについての記事があり、一番はじめのギリシャのオリンピアという場所で、ギリシャの人たちが演じる始めの儀式の映像というのを、今回初めて観ました。


ギリシャ人の女優さんが神殿の巫女の演技をしていて、一番始めの点火をするその時にギリシャ語で大きな声で何か言ったのです。

その演技と、そのセリフの言い方、声の感じがとても印象的で、私は、意味もわからないのに感じるものがとてもありました。




ラフェット2024の準備をいろいろと進めていて、当日までの長期のスケジュールを見直しているところです。

その中で、開会時と終演時にひと言お話しする言葉を考える、ほんの数行ですが台本を書くということが、ちょっとした、でも大切なお仕事のひとつです。

そのスケジュールを見直していた時に、ちょうどそのギリシャの映像を見ました。


始まりの言葉はラフェットでは、音楽に乗って音楽の中でやります。

バロック時代のとあるとても大きなイベントの開始時に演奏するように作られた音楽があって、その中のここの場面を使って話すというように、長さは決まっています。

本当に短いお話ですが、内容は毎回とても吟味してその時ならではの話になるように考えています。


終わりの言葉も、時間の長い演奏会なので早く帰りたいモードになってる方もいらっしゃるので、本当に短くひと言だけお話しするようにしています。

その短いひと言で、今回のこの演奏会がどんなふうにして開催される演奏会なのか、どんなコンセプトを持っているのか、そして終わった後はどんなふうに感謝しているのか、何を伝えたかったのか。

何度もいらしていても、出演者でもそれらをまったく覚えてない方もたくさんいらっしゃるでしょうし、あまり聞いていなかったという方がほとんどでしょうね、きっと。

ですが一生懸命聞いてくださって、印象に残してくださっている方も中にはいらっしゃるので、心を込めてしっかりと考えるようにしています。


そして、宣伝チラシをいつも作るのですが、その裏面の始めの三行くらいに、 今回の演奏会のコンセプト、テーマはこれこれです。こういう思いでこのテーマにしました。という短い文章を載せます。

それも、毎回違う文章が載ってるのだということを、気が付いてない方もいらっしゃるようです。

毎回とても考えて書いてます。


そういうイベントに関して、出演するかたや、聴きに来てくださるかたに向けての、心からの主催者としてのメッセージを、簡潔に、短く、印象深く伝えるということが、大切だと思っています。




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