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左右の違いと演奏


ピアノのレッスンで、左右の手の違いについて感じたことが皆さんあると思います。


ハノンや音階練習など左右同じことをする基礎トレーニングで、片方の手だけ上手く動かないことがある。

そのためにそこでは打鍵がずれてしまい同時に鳴らなかったり、片方だけ上滑りしたり叩いたりと良くない音になる。


結局は左右同じレベルで演奏できたけれど、片方だけとても苦労が大きかった。


気持ちが乗ってきた時に、片方が思い通りの動きをしてくれなくて、せっかくの流れを滞らせているようなストレスを感じる。


などなど。



これらはレッスンで起これば必ず先生からの話題になります。

起こっていることに気づかないかたの場合は、その様子を録画をしてお見せすることも。


状態を自覚していただいてから、改善してゆく方法を必ずお教えするので、日々心に留めて過ごすようにしてください。



そのような左右の違いが起こる時には、その方の体はどうなっているのでしょう。

例えば、

まっすぐ座って両腕を同じくらい前に差し出しているつもりなのに、問題のある方の腕はもう一方よりも少し後ろに弾き気味の位置になっている。

同じ高さに手を置いているつもりなのに、問題のある手はもう一方よりも少し低い位置にある。

体をまっすぐにして座っているつもりなのに、上体が少し傾いでいる。


打鍵して音を出して演奏することに夢中になっていると、もしかしたら気づかないかも知れないことばかりです。



左右の違いを認識せずにやみくもに練習量を増やして苦労するより、根本的なところに気づいて修正しましょう。

骨盤や背骨の左右のバランスは、ピアノ演奏に大きく関わることなのです。



そしてピアノだけでなく歌も、体のバランスがとても大切です。

落ち着いて歌っている時はまっすぐなのに、曲の場面が盛り上がってきて声にも工夫し表現も濃くなってくるときに、いつのまにか体が斜めにかしいだり、左右どちらか半身だけ前に出たりということが起こる人もいます。

演技として意図的に体を動かすのは良いことですが、癖や不要な力によってそうなるのは、ぜひ治したほうが良いでしょう。



ピアノも歌も、具体的な治し方はひとりひとり違うので、レッスンで教わってみてくださいね。



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