演奏のゴールとスタート
音楽の演奏には、完成はありません。
それを踏まえた上で、、、
生徒さんには、舞台など人前で演奏する時には、ひとつの段階としてのゴールを設定してあげたいと思います。
発表会やその他の‘人前で演奏する’機会に向けての練習では、
闇雲に遠くのレベルを目指したり、
逆に、ただ間違えないで最後まで行けたらOKとしたり、
「勘違いしたカッコよさ」を求めて、作品に合わないことなのにがんばって出来るようになったり、
自分の個性を見失って人真似の表現を、わざわざがんばって完成させたり、
ということが起こりがち。
これらを防ぐためには、そして本当にその生徒さんが「やって良かった」「楽しかった」と最後に言えるようにするには、
その作品の本当に良い演奏とはどういう形なのかをよく分かっている先生が、
その人の今の段階と個性を踏まえて、その時のその人に向いている練習方法と目指すべきゴールを、しっかり設定してあげる。
その設定は、当然生徒さん一人一人違います。
本番まで二人三脚。
舞台での演奏までの道を作ってあげるのです。
そして本番が終わった時には、そこがまた新しい世界へのスタートラインなのだということも、キチンと伝えたいと思います。
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