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リズムとアクセントから作品を捉えると

3月の週末音楽講座(CSM)は、「ピアノ音楽に打楽器を」。

手に持って動ける小さなパーカッションをいくつか用意して、ピアノ演奏に合わせてそれらを演奏していただきました。


目的は、音楽作品をリズムとアクセントの面から捉えてみる体験です。


ピアノ音楽を選んだのは、

受講者の皆さんが普段接している、聴き慣れている種類だということ。

そして、複数のパートがあったり構造も場面も変化してゆく音楽なのに、ずっとひとつの楽器音で奏でられている、ということが一番の理由です。


ピアノはひとりオーケストラとよく言われますが、ひとりで(時には数人で)の演奏の中に、様々な音色が必要とされます。


演奏者が持っていなくてはならないいくつかの技術や感覚の中に、とても大切なものとして拍子感、リズム表現、アクセント表現があります。

これらは作曲される時に、重要な素材でありその音楽の姿を決める要素のひとつです。


それらを聴き手がしっかりと感じ取りながら、そこから生まれるいろいろな感覚を得ることが出来ているか。

多くはそのピアノ演奏者の技量に委ねられていますが、聴き手自身にもそこに反応する感性があると、本当に作曲家の意図を受け止めることができるのではないでしょうか。



本来はパーカッションの演奏は難しいものなのですが、そこは楽しむための講座なので少々テキトーな感じでした。

ですが、パーカッション演奏に夢中になってピアノ演奏が聴けていない、ということにだけはならないよう、お声かけしました。

受講者は音楽家ではないので、耳の感覚に身を委ねて即興を楽しむ、というのは荷が重い。

ですから、私が前に立って身体表現的な指揮のようなことをしました。



取り上げた曲は、

W.ギロック『睡蓮』

E.サティ『ジムノペディ第一番』

E.グリーク『妖精の踊り』


皆さん全身を耳にして、全身を動かして楽しんでくださいました。


 
 
 

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