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通し演奏を撮影する

舞台の、または仕上げたいと思っている時期の一ヶ月〜一ヶ月半くらい前から、毎回のレッスンの一番初めに「本番の気分で初めから最後まで通して一回演奏」してもらいます。


そしてその通しを撮影します。




その録画は、レッスンの最後よりも初めの一回の方が、意味があります。。


初めの演奏では、舞台にいる気分でほどよく高揚して深い表現ができることもあれば、反対に、緊張で崩れたり、出来ていないところがむき出しになってしまったり、当たり前に演奏していた部分が実は直さなくてはならない状態だったり、ということがすべて現れてしまいます。


そしてその後レッスン中に、教わりながら何回かその部分を演奏していると、ほとんどの場合「それよ!良いわね!」と言ってもらえるところまで行けることも。

そのレッスンが終わる頃には、そこで教わったことがどれも出来るようになって、良い演奏になっていることもあります。


ですが家に帰ってからは、、、「教わる前の出来なかった時の演奏」を観た方が良い練習ができます。


レッスン中は、横にいる先生からたくさんの声掛けをもらいながら、という状況の効果で出来ているから。

そしてそのような変化したいことというのは、「一回出来た」というのはゴールが見えた、ゴールを体験できた、ということであって、本当にその弾き方歌い方が自分のものになり無意識でもそう演奏する人になったということではないのです。


ですから、出来上がり状態を体験したことのある自分が、今の本当の自分に戻って歩き始める、という練習ができるように、元の状態を観ることが大切なのです。




そして、しっかり染み込んで出来るようになっているところまで、初めの演奏では緊張で崩れてしまった場合。

それは、今すぐに本番だったとしたら、舞台でそのように崩れるということです。

出だしで、とか、この箇所で、こんなふうに崩れるのね。

というふうに捉えて、出来上がっていると思っているところを何度も何度も練習する。

緊張が理由で崩れたりしないようにする。

大切な自主練のメニューです。




「せっかく出来るようになったのに、がっかりしちゃう」

「緊張してたんですから、落ち着いて弾けている歌えている方の録画が見たい」


お気持ちはわかりますが、急がば回れですよ。


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いよいよあと一ヶ月と迫りました

ラフェット2024〜ヴォアクレールの二年に一度の演奏会

11月23日(土祝)15:30開演

武蔵野スイングホール(JR中央線武蔵境駅2分)

入場無料

ヴォアクレールピアノクラス、歌クラス、身体音楽クラス、講師たち、ゲストミュージシャンの演奏で、たくさんの種類の音楽をお聴きいただけるコンサートです。


今週はこの「初めに通す」ことについていろいろな視点から話したり書いたりしています。


火曜日のSpotifyとApple Podcastでは

普段のレッスンから、先生は初めの一回は止めないで聴いてあげたい、それは何故か。


水曜日のAmebaブログでは

レッスンでの通し演奏を聴いてあげるのは、家で練習したくなるタネを撒くことになる。


そして木曜日のこのホームページブログでは通しの撮影のことを。


金曜日のSpotifyとApple Podcastでは

練習では入り込むのもほどほどにしないと、ヴィジョンが見え過ぎてしまって。。。


土曜日のnoteでのエッセイでは

これらのお話をまとめたものを。


日曜日のYouTube『音楽のひとしずく』

「一時間後に本番だったら」という視点を持つことで、自分の位置がわかる。


こんな一週間です。



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