楽譜は見た目どおりじゃない
- Naito Ikuko

- 7月31日
- 読了時間: 3分
7月の音楽講座は楽譜についての講義でした。
タイトルは
「楽譜は見た目どおりじゃない〜いくつかの意味と書かれない表現たち」
とっても楽しみにしていただいていて、私もワクワクしながら準備を進めていました。
良い内容でできて、楽しんでいただけて良かったです。
ですが残念なことに時間配分がうまくいかず、途中で終わらせることになってしまいました。
「ぜひに!」というご要望もいただけたので、近いうちに必ず続きを開講したいと思います。
どんな講座だったのか、計画していた項目をご紹介します。
まず「楽譜とは」という漠然としたタイトルの部では
「楽譜は素材」であるという捉え方
作曲と演奏の間を繋ぐ役割である
作曲者や編曲者の頭の中を人に伝えるためのもの
作曲者が楽譜を書く意味と目的は時代によって変化している
書いてあるものは音楽の一部分でしかない
どこまで書いても書ききれないものである
というような内容を、さらに項目をいくつかに分けて例を挙げてお話ししました。
次の「いくつかの意味と書かれない表現たち」というタイトルの部では
書いてある楽語や記号に対するイメージ
書かないものや書けないものとはどんな情報なのか
特にアーティキュレーション、ダイナミクス、テンポについて
をお話しして、その後、
受講者の皆さんが今レッスンを受けている作品を例にして、お話しした内容の実例を聴いていただきました。
そして予定ではその次に「各時代の楽譜」というお話に進むことになっていましたが、ここまでで時間切れ。
バロックとそれ以前の楽譜には音符以外はほとんど書いていないことや、装飾音の楽器との関係のお話や通奏低音についてや、ルネサンスの楽譜の興味深い特徴などのお話をするのが楽しみでした。
古典からロマンは楽譜の書き方が変化し続ける時代です。
「モーツァルトの弾き方」のお話やペダルの表記についてなども興味深いですね。
いろいろなことを書き過ぎている楽譜と自分との関係をどうバランスよく保つのか、なども知りたいと思います。
中途半端になってしまって申し訳ありませんでしたが、とりあえず一旦まとめとして、
楽譜には丁寧に向き合いましょう
楽譜を神聖視しすぎないで
「楽譜が読めないから音楽の演奏はできない」は間違い
という感じのことをお話しして終わりました。
お伝えしたいことがあり過ぎて、きちんと項目立ててお話しする機会をいただけてとても良かったです。
続きをぜひ何かの形で、受講者の皆様にお届けしたいと思っています。






















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