同じ話を何度でも
4月9日(日)に、週末音楽講座(CSM)で《歌うための体づくり》講座を開催しました。
今回はいつもの歌の講座よりも曲数を少しだけ減らして、体操や発声練習の時間を長くし、歌う時の身体についてをたくさん体験していただきました。
何年も続けている講座ですが、これまでは開催出来ない期間があったり演奏会のリハーサルに取って代わったりしたことも何度もありました。
今年に入ってからはキチンと毎月開催できています。
ですが、1月から4回続けて歌の講座ばかり。
そろそろ違う内容もやりたいなと思って、講座の冒頭でリクエストを募ったところ、たくさんのご要望をうかがうことができました。
「作曲家の講座がまた聞きたい」
作曲家をひとり取り上げて、お話を聞いたり、代表作を解説つきで鑑賞したり、時にはみんなでちょっとだけ演奏してみたりという講座。
これは以前から人気のあったメニューです。
「郁先生のお得意の音楽の歴史のお話が聞きたい」
歴史全体を俯瞰して、「○○時代は‥」というお話やその時代の変わり目はなぜ起きたのかというお話を聞くのもおもしろいです。
そして、楽譜の書き方読み方が時代によって変化していっているというのもおもしろいでしょう。
オーケストラに無い楽器はなぜ無いのか、など、楽器の歴史も興味深いです。
あとは、今たくさんある音楽のジャンルは、どのような経緯で枝分かれして来たのかという歴史も。
こんなお話を皆さんとしている時に、「もう何度も教わって来たことだとは思うんですけど、、、」という言葉が出てきました。
大丈夫ですよ。
私はこれまでの長い講師歴の中で、「え〜?これは何度もお話ししたじゃない。。。」というようなセリフを言ったことが何度もありましたが、このところ悟ってきまして、言わなくなりつつあります。
同じことを何度もお教えする。
これも音楽講師のお役目だと、考えをあらためています。
皆さんプロじゃないのだから、一回聞いてしっかりと自分の知識や糧にする、ということはないのですよね。
その都度、お話を聞いている時間を楽しんでくださっている。
お任せください、何度でも同じことをお話ししますよ。
それに私自身も日々進化していますので、同じお話でもお伝えの仕方がより良く変わったり、私の知識が増えていたりしますしね。
2019年まで毎年開催していた、郁先生が出演するコンサートの聴きどころや演目解説をお話しする演奏会講座も、やっと今年から開催できそうです。
楽しみにしていてくださいね!
そして、新規受講者の方のお申し込みも、楽しみにお待ちしています。
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