音楽の話はすべてつながっている
レッスンで生徒さんにお会いするといつも、さまざまなジャンルの音楽のお話をいろいろな面のいろいろな切り口から、お伝えしています。
でもそれらは、どんなにかけ離れた話題だと感じても、実は必ずつながっています。
10月9日、ソナタ祭りの翌々日に、横浜のとある音楽学校で、研修をしてきました。
ローランドの先生の資格試験を受けるための対策講座を、というご依頼でした。
その研修では、とてもとても多くの種類のことについて、ひとつひとつ例を挙げてお教えしたり、勉強の方法や準備の方法をお伝えしたり、参考書籍をご紹介したりしました。
一番強く感じたのは、この試験範囲は実は決して広すぎたりはしない、「音楽の話はすべてつながっている」ということでした。
ひとつお話しするたびに、それまでの話題とのつながっている点を添えます。
そうすると、皆さんハッとしたように頷いてくださいました。
それだけではなく結局は、何についての話をしていても「自分がどういう知識をベースにどういう考えを持っているか」で前に進むことが出来るのです。
「ココが解っていると、一見関係ないようにも思えるコチラの問題の答えにを導き出せる」
「この答えにたどり着く思考は、先ほどのあの知識がベースになっている」
極端に言えば、
古典組曲の歴史を知っていれば、日本語と英語で歌詞の違いが楽しめる
バッハを感覚的に楽しめれば、ポップスのリフに上手くのれる
「風が吹けば桶屋が。。。」ではないですが、顕微鏡的に一ヶ所だけ見つめずにいつも全体を見渡していれば、そうなります。
研修の最後に質疑応答の前のまとめとして、一番強調したのは、
真の音楽家である以上、一生かかっても感じ尽くせない知り尽くせない世界にいる。
「まだあれも知らない」「これも知りたい」と思い続ける人生の、なんと幸せなことでしょうか
ということでした。
研修の内容についても含めて、Amebaブログの方に書きました。
音楽家がどんなことを勉強するのか、のぞいてみたい方はそちらもどうぞお訪ねください。
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