ピアニスト小原孝さんのコンクール講評
先週話題にしたローランド・ピアノ・ミュージック・フェスティバルのファイナル(全国大会)にて、審査員のおひとりだったピアニスト小原孝さんが、最後に審査員講評でお話しされたこと。
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まずは、69名の様々なタッチを最後まで支え切った、このピアノに拍手!
先生がたへ。
“コンクール狙い”の表現ではなく、本人の良さが出る指導をしていただきたいと思います。
本当にその人らしい表現なのか?と疑問のあるケースもありました。
生徒さんたちへ。
自分を出すということはどういうことか、を考えてみてください。
そして、本当に自分の音楽を人に伝えたいなら、演奏以外の面も大切にできる人になってほしい。
この素晴らしい舞台でのこの数分間は、自分のために用意された時間、自分だけのものです。
自分の音楽を伝えたいから、衣装にもこだわるわけです。
それなら衣装だけではなく、舞台での身のこなし、特に椅子を扱う際の行動を見直してください。
客席に背中を向けないでね。
聴いてくれる方々への気持ちが表れる行動を。
舞台にいるあなたの一挙手一投足を、審査員も観客もすべて観ています。
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ますはじめのひと言が、誰も考えなかったステキなこと。
本当にそうですね。
普通は一人のピアニストの演奏ですから。
一日にこんなに大勢の人の演奏を支えるなんて、ピアノさんは大変でしたでしょう。
そしてその後の、生徒さんへのお言葉は、その内容があまりにも、ヴォアクレールの郁センセが生徒さんにお話しし続けていることと同じ。
今これを読んで生徒さんたちは驚いていると思います。
舞台で演奏する
=自分の音楽を聴いてくださってありがとうございます
感謝を忘れずにね。
小原孝さんはピアニストですが、作曲された素敵な小さな歌があります。
『逢えてよかったね』
ヴォアクレールでは少し前まで、この歌をよくみんなで歌っていました。
今回のこの感動から、また再びこの歌を講座などで歌ってみたいと思っています。
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